1885年
琵琶湖疏水起工

琵琶湖疎水は、琵琶湖から京都まで水を引いた人工の水路です。
建設の目的は、水道用、灌漑用、工業用、水力発電、水運のためでした。
明治維新を迎え、幕末の戦乱による被害と東京奠都によって衰退した京都を復活させようと計画された近代化政策の一つでした。
蹴上発電所によって生み出された電力は、電車の運行を可能にし、工業化にも大いに役立ちました。
水運では、落差の大きい場所に、水路からケーブルで動かす台車に船を乗せて運ぶ、インクライン(貨物用傾斜鉄道)も作られています。
これらの施設は、その後、暗渠化されたり、交通の発達で使われなくなりますが、いまでも多くが現存しています。近代化遺産の一つと言えるでしょう。

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