2010年
世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」開業
UAE(アラブ首長国連邦)のドバイ首長国にある超高層ビル。高さは828.0m、160階建で、台湾台北市の「台北101」を抜いて世界一高いビルとなりました。ビル以外の通信塔といった建造物を含めても、史上もっとも高い建物になり、あらゆる建築物の記録を塗り替えました。
ブルジュ・ハリファとは、ハリファ塔という意味で、金融危機で負債を抱えたドバイが資金援助を受けた、首長国連邦の盟主で隣国「アブダビ首長国」のハリファ首長の名が付けられています。
徐々に細くなるデザインは、歴史的建築家フランク・ロイド・ライトが構想した1マイルタワー「ザ・イリノイ」から来ているとも言われ、イスラム文様なども参考にしているとか。
低層階はアルマーニ・ホテル、中層部分が住居で、実際に住むよりも、資産運用で売買されているといいます。高層部分がオフィスと展望台。入居率は低いともいいますが、観光資源としては絶大な効果をあげています。
周辺も新たに建設された高層ビルの林立する都市が広がっています。
人口220万人のドバイシティは、石油資源と金融経済による恩恵の賜物と、様々な試みがなされている砂漠の人工的実験都市であり、その象徴が、過去の記録の総塗り替えとなったブルジュ・ハリファといえます。唯一、隣国の王様の名前を冠したことだけが、お金の重要性を皮肉るドバイにとっては忸怩たるものかもしれません。
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