1801年
小惑星ケレスの発見

ケレスは、最初に発見された小惑星です。発見者はイタリアの天文学者でシチリアのパレルモ天文台長ジュゼッペ・ピアッツィ。彼が元日に天文観測をしていて、恒星とは異なる奇妙な動きをする天体を発見します。観測を続けて、太陽系の天体であることが確認されますが、ケレスが太陽の方向に来たためわからなくなり、その年の年末に軌道計算をもとにハインリヒ・オルバースらによって再度発見されました。
この天体の名は、ローマ神話に登場する豊穣神、地母神、地下神であるケレースと、ナポリ王フェルディナンド4世からケレス・フェルディナンデアと名付けられました。その後、ケレスに変更されています。新しい惑星の発見だと思われましたが、付近に小規模の天体が次々と発見され、小惑星、および小惑星帯の発見へとつながります。そのため小惑星の第1番となっています。
直径が952.4kmと、惑星に比べたらかなり小さいものの、小惑星帯にある数万の小惑星の中で、極端に巨大な天体です。質量も小惑星全体の1/4から1/3も占めており、自重によって球体であるため、惑星定義論争の対象となりました。
2006年、IAU総会により、冥王星、エリスとともに準惑星に指定されました。

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