紀元前30年
クレオパトラ自殺
世界三大美女の筆頭とも言える女性で、映画では必ず美女が演じるクレオパトラ。実際の名はクレオパトラ7世フィロパトル。
プトレマイオス朝エジプト王国のファラオで、ファラオとは言っても、マケドニア系の王族です。
クレオパトラが18歳の時に父が死亡し、慣例にのっとり、年長のクレオパトラが弟のプトレマイオス13世と結婚し、共同王となります。しかし、一族同士の争いや、衰退した国力を支えるため、クレオパトラはローマと同盟を結ぶことを検討し、ローマ内戦に際してはポンペイウスに味方します。これが弟の反発を買い、クレオパトラは弟と内戦状態になります。またポンペイウスはカエサルに敗れ殺害されました。エジプトに来たカエサルに会うため、クレオパトラが絨毯にくるまれて現れるシーンは有名です(事実は不明)。彼女はカエサルの愛人となり、カエサルはプトレマイオス13世を滅ぼします。彼女は形式上、弟プトレマイオス14世と結婚し、共同統治を再開、一方で、カエサルの子カエサリオンを生んだといいます。
カエサルが暗殺されると、今度はマルクス・アントニウスを魅了し虜にしました。そんなアントニウスはローマ市民から見捨てられ、カエサルの後継となったオクタウィアヌスと対立。アントニウスとクレオパトラの連合軍はアクティウム海戦で戦いますが敗北。戦場から退却したクレオパトラが死んだと勘違いしたアントニウスは自殺し、それを知ったクレオパトラも自殺しました。カエサルとの間に生まれたカエサリオンはオクタウィアヌスに殺され、プトレマイオス朝は滅亡し、実質、クレオパトラが最後のファラオとなりました。
彼女の横顔が、当時の硬貨に描かれていますが、絶世の美女としての評価ははっきりしません。ただ、カエサルらそうそうたる面々を虜にしたこと、また肖像画もあり、実際に美人だったという説も有力です。
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