1789年
エクリプス死す
現在の競走馬の品種はサラブレッド。競走馬はより強い馬の系統が育成され、残ることになります。そのため、競走馬の系統は、特定のいくつかの馬の子孫になっており、特にその父系の祖先は、競走馬の三大始祖と呼ばれています。
三大始祖とは、ダーレーアラビアン・バイアリーターク・ゴドルフィンアラビアンの3頭のアラブ系種牡馬ですが、さらに、その強さからこの系統を発展させ、サラブレッドにつながっていった3頭をサラブレッドの三大始祖とも呼びます。それが、バイアリータークの子孫ヘロド、ゴドルフィンアラビアンの子孫マッチェム、そして、ダーレーアラビアンの子孫エクリプスです。
現在のサラブレッドは、このエクリプスの父系子孫にあたります。
エクリプスは、イギリスの貴族らの間で行われていた競馬で圧倒的な強さを誇り、すでにそのデビュー戦である1769年5月3日のエプソム・ノーブルメン&ジャントルメンズプレートの際に、馬主デニス・オケリーの着順予想セリフ「Eclipse first, the rest nowhere」(エクリプスが1着、あとはなし)が見事に当たり、これは、相手を圧倒するという意味の慣用句になりました。
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