1936年
フランコがスペイン内戦の反乱軍総司令官に就任

スペイン内戦は、第一次大戦後の不況の中、治安が悪化し、選挙で勝利した共和派によってボルボン朝スペイン王国が倒壊し、国王アルフォンソ13世が退位し、共和制になったところから本格化していきます。
倒したのは左派政権でしたが、政治は安定せず、治安の悪化は続き、政権交代も頻繁に起こりました。右派政権が誕生すると左翼勢力が抵抗してゼネストなどを行うことになります。それに対しアストゥリアス地方で武力をつかって鎮圧したのが、フランコでした。
右派政権で頭角を表したフランコは参謀総長になりますが、1936年2月、左翼人民戦線政権が誕生すると、フランコは解任され、カナリア諸島総督に左遷されます。極端な社会主義政策に反発した資本家、地主、教会、軍部などは、政権と対立。軍がモロッコで蜂起すると、フランコは反乱軍に加わります。
当初反乱軍は劣勢でしたが、それが逆にフランコの立場を強化し、彼は「国民戦線軍」総司令官、国家元首に推されました。国民戦線軍はスペイン本土に上陸、人民戦線政府はまとまりを欠き、1939年3月27日にマドリードは陥落してフランコ政権が樹立します。独裁政権は第2次世界大戦を連合と枢軸の間でうまくやり過ごし、戦後も継続することになります。

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