1936年
世界初の実用ヘリコプター、Fw61が初飛行

ヘリコプターはダ・ヴィンチのスケッチを始め、古くから研究されていました。
Fw61(フォッケウルフ Fw 61)は、ドイツが開発した航空機で、オートジャイロ(※)を研究していたハインリヒ・フォッケが開発。オートジャイロと違い、回転翼を直接回す方式で揚力をもつ航空機として研究されました。
Fw61は見た目はオートジャイロによく似ており、先端にプロペラの付いた飛行機のような機体(複葉機Fw44を転用)の左右に大きな回転翼が付いていました(サイドバイサイドローター式)。先端のプロペラは前進用ではなく、エンジン冷却用。1937年5月10日には、エンジンが停まっても下からの風で回転翼が回ってゆっくり降下するオートローテーションのテストにも成功しました。左右の回転翼を反転させることで安定飛行も出来、現在のヘリコプターの要素は出来上がっていました。彼は第二次大戦後も、フランスやドイツでヘリや航空機の開発に尽力しています。
しかし普及したという意味では、1940年5月13日に初飛行したアメリカのVS-300を開発したシコルスキーの方に軍配が上がりました。
※オートジャイロは、回転翼を直接回すのではなく、飛行機のようにプロペラなどのエンジンで前に進み、その時うまれる気流で回転翼を回して浮かぶ航空機のこと。ヘリコプターは回転翼を直接回し、その角度を変えることで前に進む。

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