墓場軌道

使われなくなった人工衛星が、他の衛星と衝突しないようにするため、より高い軌道に移すことを墓場軌道へ移すという。対地同期軌道(高度約36,000km・※1)よりも更に高い位置にあるため、移動するために必要な燃料を要する。
故障した衛星や、低い軌道で運用されている衛星は、大気圏に突入させて消滅させるのが一般的だが、放射性物質を搭載した衛星や質量の大きな衛星などは地上に到達して被害を出すおそれがあるため、墓場軌道に移動させることを目指す。

※1:地球の自転に同期して移動する軌道なので、地上から見ていつも天空の一点に静止しているように見える。そのため、特に赤道上空の対地同期軌道を静止軌道ともいう。運用上、静止衛星は放送衛星や通信衛星に多く、静止軌道の場合は、より赤道に近いほうが打ち上げに良いため、北半球の多くのロケット基地はその国の南部にあり、自転方向である東側が海になっている場所が多い(種子島宇宙センター、ケープ・カナベラル、ギアナ宇宙センター、海南航天発射場、サティシュ・ダワン宇宙センターなど)。


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