1752年
イギリス、グレゴリオ暦を導入
現在使用されているグレゴリオ暦は、それ以前に利用されていたユリウス暦が、実際の時間の流れと徐々にズレを生じてきたために、教会の行事を行うのに不便をきたすようになったことから、改めて計算された暦です。
導入したのがローマ教皇グレゴリウス13世であるため、グレゴリオ暦と称されます。このカトリックの総本山によって定められた暦は、プロテスタント諸国や、正教会諸国では受け入れられませんでした。
といって、それらの国でも暦のズレは顕著になっていきます。やむなくヨハネス・ケプラーのルドルフ星表(惑星の位置を掲載した天文表で占星術に利用される)などを建前にして導入して行きました。16世紀中には、多くのプロテスタント国で使われるようになりますが、カトリックと対立的であったイギリスでは導入が遅れ、1752年9月までかかりました。同年9月2日の翌日を、9月14日として変更したのです。同時に、大英帝国の植民地にも全てグレゴリオ暦が導入されることになり、アメリカなど主要なところもほぼ暦が統一しました。
一方、正教会は導入が遅れ、正教会を弾圧したソビエト時代に国家としては導入されるも、宗教的には、フィンランドを除いて、今も正教会は改正したユリウス暦を使っています。
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