2001年
H-IIAロケット1号機が打ち上げられる

H-IIA(H-2A)は、三菱重工が開発し、発射の運用も行っている民需用大型ロケットです(責任は宇宙機関JAXAが負う)。
H-Iロケット、H-IIロケットに続くものとして開発されました。全長53m、最大重量445tで、低軌道に最大15t。静止トランスファ軌道に最大6tのものを輸送できます。幾つかの派生タイプが有り、後継機H-II2Bロケットの元になっています。
2015年時点で28回打ち上げられ、6号機を除く27機が発射に成功しています(H-IIBを含めると33機中32機成功)。軍事用大型ロケットやミサイルに頼らない独自の技術で達成した大型ロケットであり、成功率も高く、非常に優秀です。打ち上げ費用は90~120億円(衛星開発費は除く)。コストと輸送力から見て、十分、国際競争力のあるロケットですが、さらにコストダウンの研究が進められています。一方、アメリカでは民間ロケット会社が多数参入し、大型化が進んでいます。日本も次世代ロケットH-3の開発をスタートさせましたが、政府も支援して法規制の緩和、外国政府機関・企業への働きかけ、打ち上げ計画の推進を図らないと、過去の様々な「国産品」の国際競争脱落と同じ道をたどることになり、せっかくの技術が台無しになる恐れもあります。

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