ヘリオポーズ

太陽から放出された粒子(太陽風)が、銀河の星間物質と完全に混ざり合う「太陽圏」の縁のことをヘリオポーズといいます。
太陽系は、中心から、火星までの岩石惑星が周回する内太陽系、木星型や天王星型の大型惑星が周回する外太陽系、冥王星などの外縁天体があるエッジワース・カイパーベルト、と続きますが、銀河系の恒星間物質はエッジワース・カイパーベルト付近まで流れ込んできます。太陽風が星間物質と衝突して減速するところを末端衝撃波面といい、そこから外をヘリオシースと呼びます。徐々に物質は混ざり合い、星間物質と変わらなくなるところがヘリオポーズです。
太陽からおよそ50~160天文単位(※1)くらいの位置にあると考えられています。太陽系が銀河内を移動するため、その進行方向には衝撃波面があり、ヘリオポーズまでの距離は短く、後方には長く伸びていると考えられています。
なお、太陽系は、それよりさらに外側に、長期周期彗星や非周期彗星の発祥エリアとも言われるオールトの雲があり、およそ1万~10万天文単位(※2)に広がっていると推測されています。

※1:1天文単位(AU)は地球と太陽の平均距離で、149597870700m(約1億4959万7870km)。
なお、1光年は9460730472580800m(約9兆4607億3047万2580km、約6万3241AU)
※2:10万AU付近でほぼ太陽の重力が銀河の重力と変わらなくなります。

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