1958年
狩野川台風

狩野川台風(台風22号)は、中心気圧877ヘクトパスカル(当時はミリバール)という当時の最も低い気圧を記録した台風です。
風速は100mを超え、巨大な台風の目ができました。
この台風は静岡県の伊豆半島の南側をかすめ、関東に上陸。東京上空を通過して、東北に達し、三陸沖に出ました。上陸時点では960ヘクトパスカルほどまで衰えていたようですが、秋雨前線に大量の湿度を補給し、大豪雨となりました。
このため伊豆半島では土砂崩れ、土石流が相次ぎ、狩野川が氾濫。修善寺町(現伊豆市)、中伊豆町(現伊豆市)、大仁町(現伊豆の国市)、韮山町(現伊豆の国市)などで多数の犠牲者を出しました。東京でも下町の他、山の手でも都市開発・宅地開発などで河川が暗渠化したりコンクリート化して排水機能を失い、33万戸が浸水する被害が出ました。総合して死者行方不明者は1269名に達していますが、大半が伊豆半島での被害でした。

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