1932年
坂田山心中事件
神奈川県の大磯にある八郎山で慶応大学の学生と交際していた女性が服毒自殺した事件。
ところが、そのあとに女性の遺体が盗まれるという、なんだか変質的な事件に展開したことで話題になります。
東京日日新聞が「純潔の香高く 天国に結ぶ恋」という見出しをつけたために、美談化され、すぐに映画まで制作されました。地名も同新聞が坂田山と勝手に名付けたのが定着してしまったようです。
心中美談の結果、坂田山で自殺する事件が相次いだという。戦争へ向かう時代の雰囲気も背景にあったのでしょう。
心中の動機は、女性の親が交際に反対し縁談を進めたためだというから、これも時代の象徴と言えます。
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