2004年
スペースシップワンがAnsari X Prizeを達成
宇宙開発はもともと、国家レベルで行われてきました。軍事戦略も兼ね、大国の技術宣伝の意味もありました。
そのため、開発に民間企業が関わることがあっても、民間主導のロケット開発、宇宙開発は行われませんでした(日本のみ非軍事で宇宙開発を進めています)。
しかし冷戦が終わり、宇宙開発の目的も変化してくると、民間主導の宇宙船開発の動きが見られるようになります。それを加速させたのが、民間有人宇宙飛行を競うコンテスト、「Ansari X Prize」です。
主催したのはX PRIZE Foundationという財団で、その条件は、高度100kmに、有人3名(1名+2名分のバラストでもよい)を、2週間以内に2度、同じ機体で、打ち上げることに成功した最初の民間団体に賞金1000万ドルを贈るというものでした。
かなり困難な条件でしたが、それを達成したのが、スケールド・コンポジッツ社の開発した宇宙船スペースシップワン。専用輸送機から空中で切り離されて宇宙へ出るタイプの、小型有人ロケットです。高度100kmの弾道飛行に連続成功しました。
宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックは、この成功を受けて、宇宙旅行の事業を開始。現在観光宇宙旅行の計画を進めています。
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