1520年
マゼラン海峡発見

とんがった南米大陸の最南端に、三角形の島があります。フエゴ島というこの島と、南米大陸との間にある狭くて曲がりくねった海峡が、マゼラン海峡です。
正確にはマガリャネス海峡。初めて世界一周航海を成し遂げたマゼラン艦隊の指揮官フェルナン・デ・マガリャンイス(マゼラン)が発見し通過した海峡であるため、マガリャネス海峡と呼ばれるようになりました。英語ではマジェラン海峡というので、日本ではマゼラン海峡と呼ばれています。
北極から延々と南下してきた大陸が途切れる場所であるため、パナマ運河ができるまでは最短の大西洋と太平洋をつなぐ航路でした。
しかし狭い上に岩礁が多く、さらに気象が荒いことから、難所中の難所でした。非常に遠回りな上に難所ということで、実際には陸上を横断するのが普通でした。
困難な海峡を無事7日間で抜けますが、この際、航海に危機感を抱いたサン・アントニオ号が離脱して引き返しています。
海峡と共に発見されたフエゴ島の名前は、原住民ヤーガン族が炊いたと思われる火を見て、「ティエラ・デル・フエゴ(火の島)」と名付けられたものです。
フエゴ島の南方、南極との間にあるのが「世界一幅の広い海峡」ドレーク海峡で、こちらも気象が荒く大変な海域です。

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