1858年
セオドア・ルーズベルトの誕生日「テディベアズ・デー」

ぬいぐるみの世界的な代表格といえば、テディベア。歴史がある上に、様々なデザインがある、昨今の多様化するキャラクターフィギュアの元祖ともいえます。
この熊のぬいぐるみの名前の元となったのが、アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領。彼の愛称テディから来ています。なぜ、彼の名が付いたのかというと、
1902年、狩猟が趣味だったルーズベルト大統領は熊のハンティングに出かけますが、一頭もしとめられませんでした。一緒にハンティングに行っていたハンターが気を利かせて、雌熊(あるいは子熊)を撃ち、トドメを大統領に撃たせようとしました。しかしルーズベルトは「瀕死の熊を撃つのはスポーツマン精神にもとる」からと撃ちませんでした(ハンティングそのものはしてるわけですが……)。
同行していた新聞記者がこのエピソードを新聞に載せたことから話題になり、翌年、バーモント州のおもちゃメーカーが熊のぬいぐるみを製作してテディと名付けて売り出しました。そこに、ドイツのマルガレーテ・シュタイフのくまのぬいぐるみが輸入されてきたため、それにもこの名前が付き、一般化していったわけです。
イギリスで、ルーズベルトの誕生日をテディ・ベアズ・デーと呼んで祝ったことから、この記念日も広まって行きました。
ちなみにセオドア・ルーズベルトは、日露戦争の講和交渉の仲介を行い、アメリカ人で初めてノーベル賞(平和賞)を受賞しています。しかし彼自身は日本脅威論者で、さらに武力を背景にした「棍棒外交」、ハワイの併合、インディアンの絶滅政策を推進するなど、かわいいぬいぐるみとは似ても似つかぬ人物でした。

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