1893年
トマト裁判

トマト裁判。米国連邦最高裁でトマトが野菜か果物かの裁定が行われました。
たしかに味も甘くはないし、サラダに使われるなど、野菜か果物かよくわからないところがありますが、果実なので果物です。
なんでまた、そんなことを最高裁などで争ったのか、というと、関税の問題が起こったため。
当時、アメリカで輸入するときは、野菜には関税が課せられるが、果物には関税はかからなかった。
そこで輸入業者はトマトを果物だと主張。もちろん官僚は野菜だと主張するわけで、この論争はエスカレート。とうとう、裁判沙汰になったわけです。
論争の末、畑で育てられるし、デザートにはならないから、という理由で「トマトは野菜」と判決が出ました。
植物学的には、果物、ということになりますが、法律上は、野菜、ということです。
社会的な論争であって、学問的論争とは一線を画しているところが、特徴的な出来事です。

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